先進的な視力矯正方法として注目されているICL手術。
ICL手術は小さなレンズを目の中に入れることで視力を回復させる治療法で、片目10分程度で完了する日帰り手術です。
レーシックと比較すると手術費用が高めですが、入院不要で受けられる手軽さなどから若い人の間でもICL手術を受けたいという方が増えているようです。
しかしICL手術には適応条件があり、誰でも受けられるというわけではありません。
今回は、特に年齢に焦点を絞り、ICL手術の適応条件について解説します。
「高校生はICL手術を受けることができるのか」や「18歳未満の方でも受けることができる屈折矯正治療にはどんなものがあるか」もご紹介したいと思います。
この記事でわかること
- 高校生はICL手術を受けられるのか
- 18歳未満の方が受けられる屈折矯正治療
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高校生はICL手術を受けられない?その理由は?
結論から申し上げると、高校生はICL手術を受けることができません。
正確には高校生だからダメなわけではなく、18歳未満の方がICL手術の適応外であるためです。
日本眼科学会のガイドラインではICL手術の適応年齢は18歳以上と定められています。
18歳未満の方がICL手術を受けられない理由は視力が安定していないためです。
成長期は身体だけでなく目も発達途中であり、眼軸の位置が成長に連れて伸びることがあります。
また、外的な環境や体調の影響を受けやすく、成人よりも視力が安定しません。
視力が不安定な時にICL手術を受けても十分な視力を得られない、得られても安定しない可能性があるため、18歳未満は適応外となっているのです。
ちなみに同様の理由でレーシック手術も18歳未満の方は受けることができません。
高校生でも受けられる屈折矯正治療「オルソケラトロジー」
18歳未満の方はICL手術の適応外ですが、受けることができる別の屈折矯正治療はあります。
高校生や18歳未満の方でも受けられる屈折矯正治療がオルソケラトロジーです。
オルソケラトロジーは特殊なデザインのコンタクトレンズを就寝時に装用することによって角膜の形状を変え、近視や乱視を矯正する視力回復法です。
夜間装用するだけなので、日中は裸眼での生活ができ、メガネやコンタクトレンズを装用する煩わしさから解放されます。
適応年齢は10歳以上となっており、高校生でも受けることができる治療法です。
オルソケラトロジーは継続することで近視の進行を抑制する効果が期待でき、特に学童期の子供に効果があると言われています。
そのため早いうちから近視の進行を抑え、視力を回復することができる治療法としてお子さんを持つ保護者の方々の間でも注目が高まっています。
初期費用は150,000円〜200,000円程度かかります。
やや高額ですが、同じレンズを2〜3年使い続けることができ、5年以上続けた時点でソフトコンタクトレンズよりもコストパフォーマンスが高くなります。
定額制にしているクリニックもあるため、支払いの負担を軽減したい方は一度相談してみると良いでしょう。
オルソケラトロジーについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事をご一読ください。
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まとめ
今回は、高校生はICL手術を受けることができるのかについて解説いたしました。
18歳未満は身体だけでなく目も発達途中であり、視力が不安定なことからICL手術の適応外となっています。
視力が安定していない状態で手術を受けても望むような視力が出ない場合もありますので、焦らず適応年齢になって視力が安定するまで待つことをオススメします。
18歳未満でも受けられる屈折矯正治療としてオルソケラトロジーがあります。
初期費用はやや高額ですが、継続することで結果的にコンタクトレンズを使用し続けるよりもコストパフォーマンスが高くなりますし、若いうちから始めることで近視の進行を抑制する効果も期待されています。
まずは一度眼科を受診して相談してみてくださいね。
ICL手術の流れやメリット・デメリット、合併症等のリスクについても詳しく知りたいという方は、以下の記事に詳しくまとめていますのでこちらもぜひチェックしてみてくださいね!
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