ICL手術を片眼だけ受けることは可能？視力の左右差があってもICL手術を受けられるの？

視力低下は両眼で同時期に起こるとは限らないため、片眼だけ視力が下がったり視界がぼやけたりすることがあります。
そのため、コンタクトレンズを片眼だけ装用している方や、中には片眼だけオルソケラトロジー治療を受けているという方もいます。

では、そのように視力矯正が片眼だけ必要な場合や視力の左右差が大きい場合、ICL手術を片眼だけ受けることはできるのでしょうか。

今回は、ICL手術を片眼だけ受けることはできるのか、視力に左右差があっても手術を受けられるのかについて解説していきます。

<< 当サイトの記事はすべて眼科医が監修しております >>

ICL手術を片眼だけ受けることはできる？

ICL手術は片眼だけ受けることもできます。

手術時間は片眼で約10分程度です。
手術費用の相場は両眼で60〜80万円程度、片眼で30〜40万円程度です。
乱視なしのレンズよりも乱視ありのレンズの方が高い傾向があります。

視力矯正が片眼のみ必要な場合だけでなく、最終的に両眼とも手術を受ける予定でも、片眼ずつ手術を受けるということもできます。
ICL手術で感染症が起きるケースは稀ですが、万一感染症などが起きた場合、両眼に危険が及ぶことを避けるため、片眼ずつの手術を推奨しているクリニックもあります。

近年は手技が洗練され、手術が短時間化したことや、創口が極小化したこと、手術室の無菌化など環境の整備が進んでいるため、両眼同日に手術を受けても感染症のリスクはそれほど高くありませんが、不安な方は片目ずつの手術も検討してみると良いでしょう。

視力に左右差があってもICL手術を受けられるの？

視力に左右差がある場合でもICL手術を受けることができます。

左右の視力の差が大きい状態を「不同視」と言います。
視力の左右差が大きいと片方の目に負担がかかりやすくなり、目の疲労感だけでなく、全身症状にまで発展することがあるため、早期に治療や視力矯正をした方が良いとされます。

網膜で結ばれる像の左右差は脳が処理しており、多少であればスムーズに処理され、違和感のない見え方になります。
しかし、左右差が大きすぎると脳が処理しきれず、見え方に違和感が生じ、目の疲労感や頭痛、めまい、肩こりなど全身の不調を引き起こす可能性があります。

そのため、視力の左右差があると診断された、または自覚症状がある場合は早めに眼科を受診し治療方法を検討するようにしましょう。

視力の左右差を矯正する方法としてはメガネ、コンタクトレンズ、ICL手術等があります。

特に強度近視を伴う不同視の場合、個人差はあるものの、メガネよりもコンタクトレンズやICL手術の方が左右差を減らすことができると考えられます。
視力が低い方の目にコンタクトレンズを装用、またはICL手術を施すことで左右の見え方を同じようにし、目の負担を減らすことが可能です。

ただ、コンタクトレンズの場合、長時間の連続使用は目の負担になるため、メガネの併用が必要になります。
その点、ICL手術は一度手術をしてしまえばメンテナンスやケアの必要もなく、長期的に良好な視力が持続することが期待できます。

それぞれにメリット・デメリットがありますので、自身に合った治療を選択できるよう相談してみましょう。

現代は技術が発達し、様々な屈折矯正方法が選択できるようになってきています。

目の状態や希望するライフスタイルは人によって異なりますので、検査結果なども踏まえながら総合的に判断し、最適な治療を選択するようにしてください。

まとめ

今回は、ICL手術を片眼だけ受けることはできるのか、視力に左右差があっても手術を受けられるのかについて解説いたしました。

片眼だけ視力が低く矯正の必要がある、または左右差があるといった場合、片眼だけICL手術を受けることが可能です。

視力に大きな左右差がある状態で過ごしていると、目の疲労感だけでなく、頭痛やめまい、肩こりなど体の不調にもつながりかねません。
早期に眼科を受診し、治療方法を模索するようにしましょう。

ICL手術の流れや費用相場、メリット・デメリットなどについて詳しく知りたいという方は以下の記事もぜひご一読くださいね。
↓↓↓↓

【眼科医監修】ICL・眼内コンタクトレンズとは？治療のメリット・デメリットや費用について徹底解説！