ICL手術は、視力回復を目的とした先進的な屈折矯正治療です。
術後視力の回復は多くの方が実感されており、日常生活の質が大きく向上することが期待できるとされています。
視力の回復の程度には個人差がありますが、長期的に良好な視力が維持できると報告されており、視力改善をしたい人にとっては魅力的な選択肢と言えるでしょう。
今回は、ICL手術によって視力がどこまで回復するのかや、長期的に良好な視力が維持できるのかどうかについて解説したいと思います。
この記事でわかること
- ICL手術によって視力がどこまで回復するのか
- ICL手術によって長期的に良好な視力が維持できるのか
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ICL手術を受けると視力はどこまで回復するの?
ICL手術後数日〜1週間程度で視力は回復していきます。
はじめは見え方に違和感がある方もみえますが、1ヶ月も経てば見え方にも慣れてきます。
視力の回復度合いには個人差があるものの、多くの方が1.0以上の視力に回復できると期待されています。
回復した視力は手術後10年経過しても保たれていると報告されており、研究の一つにおいてはICL手術を受けてから15年後も約90%の患者が1.0以上の裸眼視力を維持しているとされています。
ICL手術を受けた患者さんの満足度も高く、長期的に良好な視力が持続すると期待することができるでしょう。
ICL手術によって回復した視力の長期的な経過は?
ICL手術によって得られた良好な視力は長期的に保たれていると報告されています。
術後10年経過した方の大半が1.0以上の視力を保っているといったデータもあり、基本的にICL手術で回復した視力は長期的に維持できると期待できるでしょう。
同じ屈折矯正手術であるレーシックは時間とともに視力が落ちる「近視戻り」があることが報告されていますが、ICL手術は近視が進行したり、新たな目の病気が発現しない限りは視力が落ちることはないとされています。
また、眼内に挿入するICLレンズ自体の長期使用の安全性について気になられている方も多いと思いますが、ICLレンズは耐久性、生体適合性の高い素材でできており、適切に使用すれば40〜50年と半永久的に使用できるとされています。
あくまで目安であり個人差はありますが、レンズ偏位や度数の変更などがない場合、レンズの寿命による交換の必要は基本的に生じません。
手術前の検査、カウンセリングを通じて個々の目の状態について医師と相談の上、適切なレンズの度数を選択するようにしましょう。
挿入したICLレンズは必要に応じて取り出すことが可能です。
将来白内障や緑内障、網膜剥離など治療が必要な眼の病気になってしまった場合、レンズを取り出して必要な治療や手術を受けることができます。
半永久的に使用できるとはいっても、検診を通してレンズの状態に異常がないか定期的に確認をすることが大切です。
何か不具合が現れたらすぐに眼科医に相談するようにしましょう。
また、ICL手術を受けていても、加齢によって老眼が始まると近くが見えにくくなり、老眼鏡が必要となる場合もありますので、こちらについても定期的な検診で目の状態は視力の変化に逐一気付けるようにしておくことをオススメします。
まとめ
今回は、ICL手術によって視力がどこまで回復するのかや、長期的に良好な視力が維持できるのかどうかについて解説させていただきました。
視力回復の度合いには個人差があり、術前の目の状態や視力、術後のケアによっても異なりますが、ICL手術を受けた多くの患者さんは術後10年以上に渡って1.0以上の視力を維持できているという報告があります。
ICL手術は長期的に視力が安定し、近視戻りが少ない手術です。
近視が進んだり、網膜剥離や白内障といった他の眼病の発症がない限りは元の視力より悪くなることはないと評価されています。
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