目の中に小さなレンズを挿入することで、角膜を削ることなく近視をはじめとする屈折異常を矯正できるICL手術。
著名人やアスリートがICL手術を公表し、裸眼で快適な日常を過ごせるようになったという感想をSNSなどで目にする機会も増えており、国内でも近年急速に認知が広まっている視力矯正治療です。
しかし、まだまだICL手術の詳細や安全性などについて理解が深まっていないという人も多いようです。
特によく寄せられるのは「ICL手術は何年効果が持続するのか?」「レンズの耐久性は?」「交換やメンテナンスの必要はあるのか?」といった質問です。
<< 当サイトの記事はすべて眼科医が監修しております >>
この記事でわかること
- ICL手術は何年効果が持続するのか
- ICLレンズの耐久性
- ICLレンズの交換頻度
ICL手術は何年効果が持続する?レンズの寿命は?
結論から先に申し上げますと、ICL手術の効果は半永久的です。
ICL手術で使われているレンズの寿命は人間の寿命よりも長いとされているため、長期に渡り眼の中に挿入されていても破れたり形状が変わったりする心配はありません。
レンズが曇ったり汚れたりする心配もないため、メンテナンスやレンズの交換も不要です。
日本国内では、アメリカ製・イギリス製・スイス製の 3種類のICLレンズが使われており、素材や特性は各々異なりますが、いずれのレンズも耐久性に優れ、安全性の高いレンズです。
ICL手術で使われるレンズはコラマーやハイブリッドハイドロフィリックアクリルといった素材で作られており、これらの素材は柔らかく生体適合性に優れており、耐久性も高いです。
そのため、ICL手術を受け、その後視力の変化や目の病気等、新たな問題が生じなければ半永久的に見え方が持続できるのです。
また、挿入したICLレンズは必要に応じて手術で取り出すことが可能です。
将来白内障など眼の病気になってしまった場合も、レンズを取り出して必要な治療や手術を受けることができます。
同じ視力矯正治療であるレーシックの場合は角膜を削ることで屈折異常を矯正しますが、ICL手術は角膜を削らないため、レンズを取り出すことで元の状態に戻すことができる(可逆性がある)というのが大きなメリットとされています。
ICL手術で使われるレンズの素材や種類についてより詳しく知りたいという方は以下の記事もぜひご一読ください。
↓↓↓↓
レンズの取り出しや交換が必要なケースは?
ICL手術の効果は半永久的であり、レンズの耐久性も高いので基本的には取り出しや交換は必要ありません。
しかし以下のようなケースではレンズの取り出しや交換が必要となることがあります。
◆レンズの取り出しや交換の必要性が生じうるケース
- レンズが合っていない場合
- 視力が変化した場合
- 白内障など目の病気を発症した場合
- そのほか不具合が生じた場合
上記に該当した場合、再手術でレンズの取り出し・交換を行ったり、必要に応じて目の手術を行います。
医師の判断になりますので、術後も定期的に検診に訪れ、目の状態をしっかりとチェックしてもらうようにしてください。
まとめ
今回は、ICL手術は何年効果が持続するのか、レンズの耐久性はどのくらいなのかといった気になる疑問にお答えしました。
ICL手術の効果は半永久的で、レンズの寿命は人間より長く、耐久性にも優れています。
そのため、ICL手術を一度受けたら視力の変化や目の病気を発症しない限りずっと見え方が持続すると期待できます。
そう考えると、長期的にコンタクトレンズを使用し続けるよりも、ICL手術を受ける方がコスト面や衛生面において良い結果が得られるかもしれませんね。
裸眼で快適な生活を送れるようになりたいと考えている方は、ぜひICL手術を検討してみてはいかがでしょうか。
ICL手術の流れやメリット・デメリットなど、もっと詳しく知りたいという方は以下の記事もぜひ読んでみてくださいね。
↓↓↓↓