屈折矯正手術として世界各国で豊富な実績を持ち、近年日本でも急速に普及しているICL手術。
レーシックと異なり角膜を削る必要がないため、強度近視の方や角膜の薄い方でも矯正可能な点が魅力です。
ICL手術は入院不要の日帰り手術ですが、目の手術なので手術当日に付き添いが必要なのではないかと気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ICL手術は付き添いが必要なのか、についてお話いたします。
未成年者の場合、保護者の同伴が必要なのかどうかについてもあわせてご説明したいと思います。
この記事でわかること
- ICL手術に付き添いは必要か
- 手術当日の様子について
- 未成年者は保護者の同伴が必要か
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ICL手術当日は付き添いが必要?手術当日は目がかすんで危ない?
目の中に小さなレンズを挿入することで近視をはじめとする屈折異常を矯正することができるICL手術。
有用性と安全性の高さから注目を集めており、日本国内でICL手術を受けた人は約2万5000人以上とされています。
ICL手術は両眼で15〜20分程度で完了する低侵襲手術(患者さんに負担の少ない手術)であり、入院の必要がない日帰り手術です。
手術当日はかすんではっきり見えませんが、付き添いの必要はなく、一人でも帰宅可能です。
ですが、目の手術ということで多少なりとも不安や緊張がある方はご家族など付き添いの方と一緒に来院することをオススメします。
中にはICL手術中、別室で手術の様子をモニターで見守っていただくことができるクリニックもあります。
手術当日は散瞳剤(さんどうざい)と呼ばれる瞳孔を開く目薬を使用するため、ピントが合いづらく眩しい状態になります。
車の運転は避け、公共交通機関を利用する、またはご家族の方などに送迎をお願いすると良いでしょう。
また、ICL手術に対して不安がある方や、まずは気軽に話だけ聞いてみたい方向けにICL説明会を実施している眼科やクリニックもたくさんあります。
説明会もご本人だけでなく、付き添いの方と一緒に参加できる場合がほとんどです。
未成年は保護者の同伴が必要?
未成年者の方がICL手術を受けるには保護者の同意が必要であるため、従来はICL手術の申し込みに際して保護者の同伴が必要なケースもありました。
現在は成人年齢が18歳に引き下げられたため、ICL手術の適応年齢である18歳以上の方は保護者同伴の必要はありません。
しかしながらご自身の大切な目の手術ですので、ご家族にも手術について説明を受けてもらい、しっかりと理解をしてもらった上で手術を受けたいという方はご家族と同伴で受診すると良いでしょう。
ICL手術当日は目がかすんで見えにくい?
ICL手術は角膜を数ミリ程度切開しますが、比較的傷口が小さいので、大半の方は翌日には裸眼ではっきりと物が見えるようになります。
しかし手術当日はぼやけるような見え方で、まだ視力がしっかりと出ません。
個人差はありますが、当日はかすんでいて見えにくいと想定しておいてください。
手術後は院内でしばらく休んだ後、術後の検査・診察を行い、問題が無ければそのまま帰宅できます。
目に傷がある非常にデリケートな状態なので、手術後は自宅で安静に過ごすようにしてください。
前述したように瞳孔を開く薬も使うため、車の運転は避け、公共交通機関で来院、またはタクシーやご家族のお迎えをお願いしてください。
翌日以降の車の運転については医師に相談してください。
術後、視力が安定するまではぼやけたり、夜間に光が滲んで見えるハロー・グレアが生じる場合がありますので、自己判断で再開しないよう注意してください。
ICL手術後しばらくは手術の際にできた傷口が塞がっていないため、感染症やトラブルを防ぐためにも日常生活に制限があります。
必ず医師の指示を守って過ごすようにしましょう。
当日はぼやけて見えるため不安になるかもしれませんが、翌日にはかなり鮮明に見えるようになりますので安心してくださいね。
デスクワークなど事務系のお仕事は術後2日目くらいから復帰できると思われますが、医師の判断によっても異なるため、翌日の検診の際などに相談するようにしてください。
視力が回復してからも定期的な通院が必要です。
手術翌日、術後1週間、術後1か月、術後3か月と最初のうちは頻繁に通院の指示がありますが、安定してくれば徐々に通院の頻度が落ち着いていきます。
ICL手術当日、そして術後までの流れについてより詳しくは以下の記事でご紹介していますので、ぜひこちらもご一読くださいね。
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まとめ
今回は、ICL手術当日は付き添いが必要なのか、未成年者の保護者同伴が必要なのかについてお話しさせていただきました。
ICL手術当日は目がかすんで見えにくいですが、付き添いの必要はなく一人で帰宅することができます。不安な方はご家族などに付き添いをお願いするようにしましょう。
また、以前は成人年齢が20歳であったため、未成年者の方は保護者の同意・それに伴う同伴が必要でしたが、現在は成人年齢が18歳に引き下げられました。
18歳未満の未成年者の方はそもそもICL手術の適応外であるため、ICL手術を受けられる方は全員成人に達していると想定されますので、保護者同伴の必要はありません。
ICL手術の流れやメリット・デメリット、合併症等のリスクについても詳しく知りたいという方は、以下の記事に詳しくまとめていますのでこちらもぜひチェックしてみてくださいね!
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