角膜を削ることなく近視をはじめとする屈折異常を矯正することができるICL手術。
近年、SNSをはじめ、様々な媒体でICL手術の魅力を知ることができるようになりました。
ICL手術を検討している方の中には、二重整形手術を受けようか悩んでいるという方もいると思います。
二重整形も目の付近の手術になるため、ICL手術を受ける前と受けた後どちらの方がいいのだろうかと気になっている方も多いでしょう。
そこで今回は、ICL手術と二重整形手術をどちらも受けたい場合、どういった順序で受けるのがおすすめなのか、また、「二重整形後にICL手術を受けると埋没が取れてしまうのか」といった気になる疑問点についてお話しします。
この記事でわかること
- ICL手術は二重整形後に受けられるのか
- ICL手術と目の整形はどちらが先の方がいいか
- 整形の前後にICL手術を受ける場合の注意点
<< 当サイトの記事は眼科医が監修しております >>
ICL手術は二重整形手術の前後でも受けられる?
ICL手術は二重整形手術の前後でも受けることが可能です。
しかし、いずれにおいても「手術後に一定期間をあける」という点が重要です。
ICL手術の前に二重整形手術を受ける場合は、二重整形手術後1ヶ月以上の期間をあけてから適応検査とICL手術を受けるようにしてください。
ICL手術の後に二重整形手術を受ける場合は、ICL手術後1ヶ月以上の期間をあけてから二重整形手術を受けるようにしてください。
目や身体への負担を考慮する必要がありますし、術後の回復にも影響がありますので、いずれの順序の場合もICL手術を担当する医師・二重整形手術を担当する医師の双方に必ず事前に相談するようにしましょう。
ICL手術を受けると埋没が取れやすいって本当?
二重整形手術後にICL手術を受ける場合、気になるのは「埋没が取れてしまうのではないか」という点ですね。
結論から申し上げると、二重整形手術後にICL手術を行うことで埋没が取れてしまうリスクはあります。
ICL手術の際、開瞼器(かいけんき)というまぶたを開いて固定する器具でまぶたを牽引するため、場合によっては二重の埋没が取れてしまうことがあります。
そのためICL手術前に二重整形を受けた方は必ず眼科医にその旨を申し出て、相談するようにしてください。
二重が癒着(※)しており、まぶたを牽引しても取れないケースも考えられますが、絶対に取れないとは断定できませんし、癒着するまでの年数にも個人差があるため、二重整形手術を受けてからしばらく年数が経っている方も念のため事前に医師に相談することをおすすめします。
※癒着・・・本来は離れていた組織がくっつくこと
また、どの順番で受けるかを検討中の方は、ICL手術後に二重整形手術という流れの方が埋没が取れるリスクがないという点ではオススメと言えます。
ICL手術を受けると目が大きくなるって本当?
「ICL手術を受けると目が大きくなる」という話がネット上で見受けられますが、目が大きくなるといった報告はなく、医学的根拠もありません。
ICL手術では眼内レンズと呼ばれる人工のレンズを黒目の後ろ側(虹彩の後ろ)に固定しますが、目の大きさに影響は与えないためです。
「目が大きくなる」ということはありませんが、近視が改善することで目を細めなくなる、目の負担が減り過剰なまばたきが減るといった理由で目を大きく見開けるようになり、その結果「目が大きく見えるようになる」という可能性はあります。
実際に、レーシック手術後に近視が改善し目を細める必要がなくなった、コンタクトレンズが不要になったことでドライアイが改善し、過度なまばたきが減ったといった理由から黒目が大きく見えるようになるといった論文での報告があります。
同様の理由でICL手術後に目が大きく見えるようになったと感じる可能性はあります。
まとめ
今回は、ICL手術と二重整形手術をどちらも受けたい場合、どういった順序で受けるのがおすすめなのか、また、「二重整形後にICL手術を受けると埋没が取れてしまうのか」といった気になる疑問点についてお話いたしました。
ICL手術と二重整形手術を受ける場合はいずれの順番においても必ず術後1ヶ月以上の期間をあけるようにしてください。
また、二重整形手術をこれから受ける、または受けたという旨を必ず医師に相談した上で手術に臨むようにしてくださいね。
手術を受ける前に、ICL手術の流れやメリット・デメリットついても詳しく知っておきたいという方は、以下の記事にわかりやすくまとめておりますので、こちらもぜひチェックしてみてください!
↓↓↓↓