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ICL手術を受けるまでの流れを解説!どんな検査をするの?検査は痛くない?

「メガネやコンタクトレンズを使わず、裸眼で快適に生活ができるようになりたい」と、ICL手術を前向きに検討されている方の中には、手術自体が初めてという方や、手術が怖いという方も少なくないと思います。

「手術を受けるまでの流れはどんな感じ?」
「どのような検査を受けるの?」
「適応検査は痛くないの?」

など、ICL手術を受けるにあたって事前に行われる術前検査についても気になることがあると思います。

そこで今回は、ICL手術を受けるまでの流れや、どのような検査をするのかを詳しく解説していきたいと思います。

この記事でわかること

  • ICL手術を受けるまでの流れ
  • ICL手術の術前検査について

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ICL手術を受けるまでの流れ

ICL手術とは、目の中にレンズを挿入することによって視力を矯正し、裸眼でモノが見えるようにする視力矯正手術です。

近視や乱視の度数が強くても手術可能で、レーシック手術より適応範囲が広いことから多くの方が選択できる手術として注目度が年々高まっています。

ICL手術を受けるまでの流れは手術を受ける眼科やクリニックなどによって異なりますが、一般的に以下のような流れとなります。

[ 予約 ]

[ 受診・術前検査 ]

カウンセリング / 事前検査 2回程度(各1〜3時間程度)

健康状態や過去の眼の病歴、手術歴について問診を行います。

その後、手術を受ける前に必要な検査を10種類以上受けます。
事前検査の結果からICL手術の適応を確認します。
(検査の詳しい内容については後述します。)

適応と判断された場合についてはその後、手術の日程を決めて予約します。

[ 手術当日 ]

手術当日も目の状態や全体の健康状態の問診を行い、手術に臨める状態か確認します。
手術自体は両眼で20〜30分程度で日帰り手術が可能です。

◆手術の流れ

ICL 手術 流れ

角膜を数ミリ切開 → 目の中に粘弾性物質(クッションの役割)を注入 → レンズを挿入 →粘弾性物質を除去 → レンズの位置・角度を固定 → 終了

[ 手術終了 ]

手術後に再度診察を受け、問題がなければ帰宅できます。

その後は医師の指示に従い、自宅で点眼を行います。
例:3種類の目薬を1日4回行うなど

[ 術後の定期検診 ]

一般的には翌日、1週間後、1ヶ月後、その後は年1回程度の定期検診があります。
感染予防のため、術後4〜5日間は洗髪や洗顔はできません。

そのほか、以下のような制限があります。

デスクワーク
翌日以降OK

洗髪
翌日以降OK

洗顔
翌週以降OK
拭くのは当日からOK

化粧
1週間程度不可

運転
翌日以降
医師の判断で可能

シャワー
翌日以降OK
目を濡らさないように

入浴・プール
翌日以降OK
目を濡らさないように

カラコン
1ヶ月以降
医師の許可必要

飲酒
1週間程度不可

たばこ
1週間程度不可

軽い運動
2週間程度不可

汗を伴う運動
1ヶ月程度不可

ICL手術を受ける前にどんな検査をするの?

ICL手術を受ける前、手術を受ける日とは別日に適応検査や術前検査を受ける必要があります。
ICLが適応となるかどうかを眼の状況から確認するために行う検査です。

10種類以上の検査を行い、所要時間は合計2時間~2時間半ほどです。

目の瞳孔を開く目薬を使用するため、検査後5時間程度眩しさが続きます。
検査を受ける日は車の運転は避け、公共交通機関などを利用して眼科やクリニックに訪れるようにしてください。

 

ICL 術前検査

角膜形状解析

角膜の表面の形状を測定する検査です。
目を大きく開き、赤い光を見ます。
眩しいですが検査中はなるべくまばたきをしないよう我慢してください。

角膜内皮細胞検査

角膜の一番内側にある細胞の写真を撮り、その形や数を測定します。
台に顎を乗せて写真を撮るだけなので1分ほどで終わります。

瞳孔検査

特殊な目薬で瞳孔を開き、視神経、網膜などを詳しく検査します。

他覚的屈折検査

体に無害な赤外線の光を目に当て、目の中で光がどのように屈折して焦点を結んでいるかを調べる検査です。
気球を見る検査を眼科で一度は受けたことがあると思います。それがこの屈折検査です。
近視や遠視、乱視の度数、角膜の形状を測定することができます。

角膜厚測定

パキメータという機械で角膜の厚さを測定する検査です。
超音波を当て、角膜内皮面から跳ね返ってくるまでの時間で角膜の厚さを測定します。
検査の前に点眼麻酔を使用します。

細隙灯顕微鏡検査

細隙灯と呼ばれる拡大鏡を使い、帯状の光を当てて目の状態を調べる検査です。
緑内障、白内障、結膜炎といった目の病気がないか診断することができます。

眼圧測定

目に空気をあて、空気の力でどの程度角膜が変形するのかを測定して眼圧を測る検査です。
非接触眼圧計という機器の台にあごを乗せると目に向かって空気が発射されます。

自覚的屈折検査

自覚的屈折検査は、一般的な視力検査です。
応答によって屈折度数を調べる視力検査で、アルファベットの「C」に似たマーク(ランドルト環といいます)の開いている方を答える検査となります。

眼底検査

眼底検査とは、眼底カメラを用いて瞳孔の奥にある眼底を撮影し、眼底の血管、網膜、視神経等を調べたり、実際に眼科医がレンズを用いて瞳孔の奥を診る検査です。
糖尿病性網膜症や緑内障など失明に至る恐れのある病気を早期に発見できる検査です。

WTW

WTWとは「White to White(値)」の略で、角膜水平部の直径を計測する検査です。
眼内レンズのサイズを決定するための検査です。

前房深度検査

眼の前房(角膜と虹彩の間の部分)の深さを測定する検査です。

ICL手術が適応かどうか、上記の検査をもとに診断します。いずれも診察や写真撮影を行う検査で、痛みなどは伴いませんのでご安心ください。

まとめ

今回は、ICL手術を受けるまでの流れや、どのような検査をするのかについて詳しく解説いたしました。
ご紹介したように、ICL手術は日帰りで受けられる手術ですが、その前に少なくとも2回ほど通院し、適応かどうかの事前検査を受ける必要があります。
事前検査はいずれも診察や写真撮影によるものなので痛みなどはないので安心してください。
ICL手術が気になる方はまずはご自身が適応となるかどうか目の状態を確認するための検査を受けに行ってくださいね。

ICL手術についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご一読ください。

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