レーシック手術は、近視や乱視を矯正するための屈折矯正手術として国内外で広く認知されています。実績も豊富であり、レーシックを受けられる眼科・クリニックも全国に数多く存在します。
しかし、インターネット上の口コミで「レーシックを受けると目つきが悪くなる」という噂を目にすることもあります。果たしてこれは本当なのでしょうか?
本記事では、レーシック手術が目つきに与える影響について解説していきます。
安心して手術を受けるためにもぜひご一読くださいね。
この記事でわかること
- レーシック手術で目つきは悪くなるのか
- レーシック手術が目元に与える影響を眼科医が解説
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レーシック手術で目つきが悪くなるって本当?
レーシック手術とは、角膜をレーザーで削ることで、近視・遠視・乱視などの屈折異常を矯正する視力回復手術です。
矯正用の眼鏡やコンタクトレンズに代わる手段として人気があり、一般的に手術は日帰りで入院不要、両眼で10〜15分程度と短時間で終わります。
術後の回復が比較的早く、術後数日以内に視力が安定してくる人が多いのが特徴です。
手術内容は、まず角膜の表面に薄いフラップ(蓋)を作り、その下の層にレーザーを照射して角膜の形状を変えることで、屈折率を調整します。
レーシック手術によって期待される効果は視力矯正であり、顔の印象や目元に変化をもたらすことは想定されていません。
レーザーを照射することで角膜の形状は変化しますが、この変化は顕微鏡レベルのもので、外見に目立った変化を与えることはほぼありません。
レーシック手術が目元の印象や目つきを変えるとする科学的な根拠も確認されていません。
レーシック手術が目元に変化を与えている要因
レーシック手術後に「目つきが悪くなった」と感じたとしても、それはレーシック手術によって生じた直接的な影響ではないと考えられます。
術後のドライアイや違和感、腫れなどにより、目元がいつもの状態と異なることで印象が一時的に変化しているか、手術への緊張・不安から表情がこわばっており、印象の変化を感じさせている可能性があります。
レーシック手術が目つきに影響を与える可能性があるとすれば、それは手術の副作用によるものということです。
レーシック手術のあと、一時的に以下のような症状が現れることがあります。
- ドライアイ
- ハローグレア
- 異物感
- 腫れ
これらの症状が出るかどうかには個人差がありますが、こうした症状によって一時的に目元に違和感が出る可能性があります。
いずれも時間とともに回復していくため、あくまでも一時的な変化です。
また、人によっては「術後の自分の目の印象が違って見える」と主観的に感じることがあるかもしれませんが、これも手術前後の緊張感や不安感からくる表情の変化であったり、これまでメガネを使っていた方が裸眼で自分の顔を見たことによるギャップなどが影響している可能性が考えられます。
手術後に目の周りに腫れや赤みが出ることがありますが、これも一時的なものであり、次第に落ち着いていきます。
腫れなどによって目が小さくなった、目つきが悪くなったと感じる場合もあると思いますが、目やまぶたの形状が変化したわけではないので、医師の指示に従い、安心して術後の経過を見ていきましょう。
レーシック手術を受けたことによって目を細めなくなることも
こちらもレーシック手術による直接的な効果とは言えませんが、視力が悪く、目を細めてものを見る習慣があった方は、目つきの悪さが改善されたと感じるかもしれません。
物を見るとき、いつも眉間にシワを寄せていた人が、レーシック手術で視力が改善したことによってそのクセがなくなり、「あれ、目つきがよくなったね」と周囲に感じさせる可能性もあるでしょう。
いずれにしても医学的な根拠や研究報告があるわけではありませんが、視力の回復がそうした意味で目もとの印象に関わってくることは考えられます。
まとめ
今回は、レーシック手術が目つきに与える影響について解説させていただきました。
「レーシック手術を受けると目つきが悪くなる」といった噂を目にしたり耳にすることがあるかもしれませんが、科学的な根拠はありません。
レーシックは顔の印象や目つきなど見た目に直接影響を与える手術ではありませんが、術後に起こる一時的な症状や心理的な影響によって表情や目元の印象に影響を与える可能性は考えられます。
不安な方は事前のカウンセリングで医師に相談し、十分に説明を受けた上で手術を検討しましょう。
レーシック手術の流れや費用相場、メリット・デメリットなどについて詳しく知りたいという方は以下の記事もぜひご一読くださいね。
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